中古車買取価格への過度な期待は禁物
このページには、中古車を手放そうとしているあなたが、
最小の労力で最大のお金を得る
ためのノウハウを掲載しています。
しかし、その前に忠告を一つ。
過大な期待は決してしないでください
ネット上や巷(ちまた)には「高価買取」、「高額査定」、「高値保証」など、
車を売りたい人の気もちをくすぐる美辞麗句が並んでいます。
この”高価”、”高額”、”高値”ということばにつられて査定をしてもらうと、
大きなショックを受ける可能性があります。
人間は勝手なものですから、「きっと高く買ってくれるんだ」と期待しています。
あなたの”モノサシ”より高ければ満足すると思いますが、おそらく低い方へブレるでしょう。
新車でもナンバープレートを付けた瞬間に、2割も3割も価格が下がってしまうそうです。
また、時間の経過とともに価値が下がっていくのが普通です。
「俺が車を買ったとき、たしか250万円くらい払ったから、100万円くらいにはなるだろう」と勝手に想像してもダメなのです。
中古車市場の相場があるので、それに見合った買取価格を大きく超えることはありえません。
80万円が相場なら、80万円前後の買取価格が提示されるはずです。
このとき「100万円」を期待していたら、80万円は安すぎると感じます。
「50~60万円」くらいかなと思っていたら、80万円は”いい価格”です。
何を基準にするかによって、”高く”も”安く”もなるのです。
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2012年1月16日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:賢い中古車買取交渉術
10 買取価格相場+アルファで決断
中古車買取店訪問は、予想以上に時間がかかってしまうものです。
地元A市の買取店Sに到着したのは、7時前でした。
この買取店はiタウンページで見つけたのですが、外車を扱っているということで候補にあげました。
店内に入ると奥のオフィスから営業マンが登場したので、すぐに査定依頼です。
何店かまわって、160万円くらいが自分の車の相場かなと自分なりの判断はありました。
1店目で160~170万円という話も聞いていたので、なんとか170万円というのを1つの目標にしようと考えました。
もしS店で170万円の買取価格がでないのであれば、再度1店目のZ店と本格交渉しようと決めました。
車の査定を終えて営業マンが戻ってきたので、正直に話をして希望金額を伝えました。
買う側からすると170万円の買取価格は厳しい数字だろうと理解していたので、OKが出れば契約をしようと思っていました。
私の希望を聞いた営業マンは事務所の奥へいき、上司と相談している様子です。
最終的に引き渡し日など詳細を詰めて、170万円で買い取ってもらえることになりました。
S店で”高価買取”をしてもらえたポイントを自分なりに整理すると、以下のようになります。
・具体的な希望金額(170万円)を伝えた
・170万円であれば契約する意思表示をした
・170万円は相場からかい離しすぎていなかった
・S店が自社販売をしていた
・S店が外車を扱っていた
・S店がリニューアルイベントを開催していた
契約を終えて店を出たときには、8時を過ぎていました。
もっとスムーズにいけろうだろうと考えは、甘かったようです。
こちらは素人で経験不足。
相手は毎日商談している中古車買取のプロ。
持っている情報量が違います。
しかし、ちょっとしたポイントを押さえておけば、中古車買取交渉をもっと効率的に行えます。
私にはしばらくそんな機会は訪れませんが、これから愛車を手放そう考えているあなたに賢い買取交渉術をお教えしたいと思います。
賢い中古車買取交渉術
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2012年1月16日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:10 中古車”高価”買取物語
08 最低買取価格!あいた口がふさがらない
自動車メーカーディーラー系の買取店Xの営業マンの帰り際のひと言
「たぶん○○さんとかの方がうちより高い査定をしてもらえると思いますよ」
この言葉を頭の中に残しながら車を走らせていると、U店の看板が前方に見えてきました。
実は別の店舗に行こうと考えていたのですが、せっかくなので寄ることにしました。
駐車場に入ると、すぐに男性がかけ寄ってくれ誘導してくれます。
ドアを開けると、すかさず声をかけてくれます。
「いらっしゃいませ。今日はお車の査定でお越しですか?」
店内に入ると、商談コーナーへ案内されました。
大手買取店だけあって、店舗もしっかり作られています。
接客の社員教育も行き届いていて、気持ちよく過ごせそうでした。
営業の方に車検証とキーを手渡し、査定を待まちました。
10分ほどで戻られたので査定金額が聞けると思ったら、パソコンを使った説明が始まりました。
中古車買取市場のしくみを話してくれるのですが、肝心の価格は教えてくれません。
どうもお客さんに買取価格の妥当性を認識させるためにパソコンを使っているようでした。
一通りの説明が終わると、営業マンはいったん席を外しました。
すぐに戻ってくると、手にした紙を差し出しこう言いました。
「これは別のお客さまのものなんですが、こんな風にコンピュータで価格がでてくるんですよ」
価格のところだけを見せてくれたんですが、そこには244万円と印刷されていました。
”高価買取”を期待させる演出なのかなと、思われました。
「お客さまの査定も今出していますので、もう少しお待ちください」
そう言うと、再び席を外しました。
来店してからすでぶ30分以上経っていて、すこしイライラしてきました。
その気持ちを逆なでするかのように、20分ほど経っても戻ってきませんでした。
もう査定をキャンセルしようかと思ったとき、別の男性が商談コーナーにやってきました。
「お待たせして申し訳ございません。○○なんですが、クレームで別のお客さまが急に来られて対応しているのんです。」
「まだ、かかりそうですか?」
「もう来れると思うんですが。私が途中から説明するより○○からご案内させていただいた方がいいと思いますので・・」
こう告げるとその人は去っていきました。
そして5分ほどしてから、担当の営業マンがようやく戻ってきました、
「長い時間お待たせして申し訳ございません。お客さまからクレームの電話を対応していたものですから・・・」
”お客さんが来てるとさっきの人は言ってたけど・・・?”
「査定価格の方も出ましたので、どうぞご覧ください」
差し出された価格を見て、あ然!!
「これが査定価格ですか?」
「はい、そうですが・・・」
「まったく話にならないですね」
「他店さんと価格差がありますか?」
「何十万も違いますよ」
「・・・そうなんですか」
それまで饒舌に話してした姿は一変していました。
待たせるだけ待たせて、出てきた査定が92万円です。
他店との査定の違いが大きすぎて、怒りを通り越してあきれてしまいました。
パソコンで買取のしくみを説明しているとき、営業さんがこんなことを言ってました。
「本部の賢い連中が査定のプログラムを作っているんですよ」
「修理の多い車は後で費用がかかるので、そんなところもデータとして登録してるんです」
「全国のオークション会場の膨大な落札データを入手できるんで、適正な相場を出せるんです」
「うちは買い取った自動車を早く処分できるので、その分経費を抑えられるんですよ」
取引量の多い車種はデータも豊富で、査定金額もすぐに出てくるようです。
査定してもらったクルマは情報量が少なかったので、コンピュータも”適正価格”が出せなかったように思います。
外車ということで、販売後の”リスク”も買取価格から差し引かれた感じもありました。
ビジネスですから利益を得るのは当然のことです。
しかし、あまりにも格差がありすぎです。
そこに”適正さ”がないことには、ユーザーからの信頼を失う危険性があります。
もし最初にこのお店へ来ていたら、92万円が買取価格の相場と思い契約していたかもしれません。
ユーザー側の情報量が少ないので、複数の店舗から査定価格を出してもらうことは買取交渉には必須です。
U店の駐車場を出る際、営業マンがたずねてきました。
「うちより高い査定はT店ですか?」
「そこじゃないです」
”T店が近くにあるんだ”
スマホを検索してみると、T店が出てきました。
帰り道なので寄ってみることにしました。
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2012年1月15日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:08 中古車”高価”買取物語
06 羊頭狗肉?すっきりしない営業マンの対応
「12月は中古車相場も底でして、これから3月に向けてよくなっていくんですよ」
1店目の中古車買取店で聞いた言葉が頭をよぎりました。
”これから相場が上昇するなら、180万円は固いところだな”こんな勝手な想像をしていました。
2店目はC市にある買取店Yですが、ここでは販売もしていました。
ちょうど新春のイベントを開催中で、駐車場に入ると大勢で出迎えてくれました。
「買取の査定してもらえますか?」
「もちろんです。どうぞ店内へ!」
自動車の現物展示もしていて、営業マンが5、6人いる店舗でした。
実はこのお店には期待をしていました。
このお店のホームページに他の中古車買取店との違いが掲載されていたのです。
一般的な中古車買取店は買い取った車をカーオークションに出品します。
そこで落札された金額と買取価格の差額が粗利益になるのです。
車を運ぶ陸送費やオークションの費用などを差し引いて営業利益がでてきます。
オークションで落札するのは主に中古車販売店だそうで、当然ユーザーへ販売して利益がでる価格で買います。
ユーザーへの中古車販売価格から(買取店の利益+経費)と(販売店の利益+経費)が差し引かれた金額が”買取価格”になるのです。
しかし、Y店は自社で直接販売もしているので、(販売店の利益+経費)が不要になるから”高価買取”ができるというのです。
買取専門店より二割以上も高く買ってくれるというような内容です。
もちろん期待に胸を膨らませて、査定を待ちました。
いちまで待ってもなかなか査定金額がでてきません。
営業の方にはここが2店目であることと、1店目の買取店が180万くらいまではガンバッてくれそうということを伝えていました。
変なかけ引きはあまりしたくなかったので、ある程度正直に話をしていたのです。
何度も席を外していた営業の方が手に紙をもってきたのは40、50分経ったころです。
「あのー、お客さまと同じような車の落札情報を調べてもらっていたんですが」
おもむろにA4のコピー用紙を私の前に出してこられました。
「通常ですとこういったものをお見せしていないんですが・・・」
コピー用紙には160万ほどで落札された自動車の情報がプリントされていました。
私のと同じ車種で年式も同じですが、車検もなく走行距離も3倍以上、色も違うものです。
「本部でもいろいろ調べてもらってたんですが、厳しそうなんです」
「御社のホームページでの説明と大きく違いますね」
「えっ、ホームページですか?」
営業の方は全然知らない様子だったので、目の前に商談用のパソコンを使って説明させてもらいました。
うたい文句通りなら、買取価格は200万円くらいになる計算です。
しかし、実際には1店目の提示価格にも全く及ばないような感じでした。
ユーザーへの直販はしているのでしょうが、買取価格への反映はされていないようです。
最大のポイントとしてPRしていることが、肝心の営業マンが知らないということがあり得ます。
過度な期待はショックも大きくなるので、控えめにしておく必要がありそうです。
重苦しい空気の中、ムダな時間を過ごした店舗をあとにしました。
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2012年1月13日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:06 中古車”高価”買取物語