買取された中古車はオークションへと流れてゆく?
愛車の買取交渉の中で、営業さんの口からオークションの話がよく出ていました。
オークション、いわゆる”セリ”のことですね。
それも自動車専門です。オートオークションとも呼ばれているようです。
最初にオークションと聞いたとき、全国に10か所くらい公的な会場があるものだと思いこんでいました。
ところが全国に百数十か所もあると聞いてビックリしました。
それも企業がそれぞれのオークション会場を運営していると聞き、さらに驚きました。
気になって調べてみると、「日本オートオークション協議会」という業界組織もありました。
以前(?)は走行メーターの改ざん(巻き戻しや交換)があったようで、中古車の品質を担保し信頼性を向上させることが高めることが協議会の目的のようです。
参加している事業者は以下の通りです。
自動車メーカー系の企業が多いのが意外でした。
株式会社アイ・エー・エー
愛知トヨタ自動車株式会社
荒井商事株式会社
株式会社アンフィニ広島
株式会社いすゞユーマックス
株式会社大阪日産オートオークション
株式会社KCAA
札幌オートオークション株式会社
株式会社シーエーエー
株式会社ジェイ・エー・エー
株式会社ジップ
株式会社シティライト
新スバル中販株式会社
株式会社スズキ自販浜松
株式会社スズキ自販関西
有限会社スバル中古車オートオークション関東
株式会社ゼロ
株式会社トヨタユーゼック
株式会社日産ユースドカーセンター
株式会社日産オートオークション福岡
日本中古自動車販売商工組合連合会
株式会社ハナテン
株式会社BCN
株式会社ひろ
株式会社ベイオーク
株式会社ホンダユーテック
マツダ中販株式会社
株式会社ユー・エス・エス
私たちユーザーが売ったクルマは、基本的に次のような流れで新たなオーナーのもとへ届けられています。
ユーザー → 買取店 → オークション → 中古車販売店 → ユーザー
全国の中古車販売店がオートオークションで”商品”を仕入れることが多いそうです。
購入ユーザーへの小売価格には、当然販売店の利益が何十万円か含まれているので、売却ユーザーは中古車の小売価格を参考にしてはいけません。
ユーザー向けに売られている価格よりも何十万円か安い価格が”高価買取価格”と呼ばれているものです。
くれぐれも中古車販売店の店頭にある価格を見て、買取価格を予想するのはやめておいた方がいいです。
では、オークションに出品せずに、買い取った車を直接小売すればどうでしょうか?
”高価買取”をPRしている買取店は、”自社販売”しているから高く買えると理由を説明してくれます。
ユーザー → 買取店 (→ オークション → 中古車販売店) → ユーザー
売却ユーザーからは相場より高く買ってあげられ、購入ユーザーには相場より安く売ってあげられます。
高く買えば、仕入れがしやすいですし、安くすれば売りやすくなります。
あわせて、自店の利益を増やすことにもつながります。
三方が得する、いいしくみです。
実際にそうやっているところもありますし、私が買ってもらったところも自社で販売されています。
高く買ってもらうためにはそういうお店の方が確率は高そうです。
矢野経済研究所の調べによると、買取専門店に売却される中古車は年間70万台、そのうち60万台がオークションに出されているそうです。
買い取ってそのまま小売されるのは、わずか14%程度です。
”販売する力”が不足しているから、手ばなれのいいオークションへ出品して現金化をしているように思えます。
クルマを売る側が期待するのは、”強力な販売力”を持った買取店さんの台頭です。
オークションへ出品すれば、どこの買取店でも相場なら売ることができます。
売れる価格(相場)が変わらないのなら、どこの買取店で査定しても”高価買取”は望めません。
販売力が高まれば、買取力も自ずと高まってゆ、そんな気がします。
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2012年1月19日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:中古車市場おもて話